いつ何度でも行きたいルーブル美術館

ルーブル美術館は、心を魅了する、よい魔物である。

当美術館を会場とした人気映画も実はまだ見ていないのだが、この美術館には10回と言わずこれまで訪れた。たった1週間のフランス滞在中に複数回訪れるほど魅力にとりつかれた時期も経て、いまは絶大なるリスペクトとほどよい憧れと少しの焦燥感というほど距離感の、落ち着いた関係と自認している(相互関係ではないので、こればかりは永遠に先には進まない一方的な認知である)。

仕事での滞在で自由時間がたっぷり捻出できない際には、意地でチケット購入含めてたった30分のみの弾丸観覧、一度も足を止めないフルスピードかつ最短コースで、その年に最低一度は見ておかないと気が済まない個人的一軍作品への挨拶だけを済ませた。

一方、真冬のパリ滞在などはあの石造りの街への外出は足が重くなることもある。特にデモが活発化していた2018年年末は、メトロのスト状況もひどく、もはや路線の半分も動いていなかったので、確かあきらめたのだった。いや、思い出した、あきらめたのではない。中心部のメトロ1号線だけは動いていたのでルーブル美術館まで一度は行ったのだった、しかし公共施設かつ観光名所の象徴のようなルーブル美術館さえも、その時のデモの激化と交通機関のマヒにより休館になっていたのだった。

恐らく事前にサイトで開館状況も調べたはずだが、美術館入口まで行って急な休館だったため、手持ち無沙汰となり、美術館から1本道を隔てた小型の高級食料品店で買い物をした。

そう、ビオ(オーガニック)で、日本のキャベツよりだいぶ水気が多くて1枚の葉が厚い「中華白キャベツ」と呼ばれるキャベツを買った。この葉の厚いキャベツ、全部はいでも全部で10枚も葉がなさそうだな、とマイナス気温の石畳の路上で考えたのだった。

コロナ禍前の最後のチャンスと分かっていればこれまた意地で歩いても何度か滞在中の開館日を待って向かったのだろうが、色々なタイミングが重なり合って気づいたらコロナ禍に入り日本からは簡単には渡仏ができなくなってしまった2021年現在なので、何でも行ける時に行くというのは大事だと実感する。

あの何世紀分の世界中の美術が所狭しと並ぶ広大な城の敷地には、さらに地下10階分以上に壮大なラボが存在していて、小さな国の国家予算以上の莫大なお金が動いており…一部は妄想でもこんなロマンのある想像が成立する場所に入れると思えば入場料くらいそれは安いものだ。

📍Rue de Rivoli, 75001 Paris

いや、1回15ユーロ…は、ただでさえ物価が高いパリで、度々行くには少し高いのが本音だ。

そのため18歳未満は国を問わず無料なので子供は多いに利用すべきなのと、金曜日18時以降は国籍問わず26歳未満は常設展が無料、大人は最近始まったらしい第一土曜日の18時から21:45までの入場無料の夜間開館など利用するのもよさそうだ。

ちなみに毎月第一日曜日のパリの公共美術館無料日…これは大混雑するので、館内に入りたい目的ならとてもコスパがよいが、ゆっくり作品を見たい人にはあまりおすすめではない。

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