パリの食の遊園地“La Grande Épicerie de Paris(ラ・グランド・エピスリー)”

LVMHグループの老舗デパート、Le Bon Marché (ル・ボン・マルシェ)の食品館La Grande Épicerie de Paris(ラ・グランド・エピスリー)が好きだ。パリが好きな理由となる場所をあげれば五本の指に入る、自分にとって特別心躍る場所なのである。

1923年以来、ル・ボン・マルシェの1階は3,500平方メートルの広さを誇る食品売り場として、高級食材を多数取り扱ってきました。世界中から集めた3万種類以上の食材をそろえたラ・グランド・エピスリーは、まさに食の都パリを象徴する存在。他では手に入らないものや、店内で加工したフレッシュな食品がたくさんあります。

http://www.lagrandeepicerie.com/

📍38 Rue de Sèvres, 75007 Paris

マンゴー風味のバルサミコ酢のソース、ホワイトトリュフのオイル、フランスの小さな酪農村で手練りされた発酵バター、…これまで見たこともない聞いたこともないような夢のような食材や調味料が次々とフロアーに姿を現すものだから、もう卒倒しそうになる。

量り売りのお惣菜コーナーでは、色とりどりのフレッシュオリーブや、シャンピニオン(キノコ)のマリネ、アーティチョークのオイル漬けなど…目移りする品揃え。量り売りを対応してくれる店員さんもフランスでは珍しいくらい親切に声をかけてくれて、少しの量でも笑顔でよそって「良い一日を!」と言って渡してくれる。

右棚 BIO(オーガニック食品コーナー)

もう現地のおじさんが箱買いしているチューブのマスタードを真似するだけには飽き足らず、この館自体のファンになってしまい、価格高めのオリジナルエコバックにまで手を出してしまう。地上階から覗くとシャンパンのボトルが顔を並べる地下のワインカーブまでの螺旋階段はおとぎ話の階段そのもの、これ以上のエンターテインメント施設はないのだから。

地下のワインカーブ

ディズニーランドでオリジナルグッズが売れる理由がよくわかる、きっと同じ気持ちだ。

ここで購入した食品は調味料でも野菜や果物から乳製品、食肉加工品といった生鮮食品までどれを何度食べても、必ずおいしいので、さすがのブランド力、また食文化大国の底力を見せつけられて、いつも感嘆してしまう。

もちろん全て、元々物価が高いパリにおいても群を抜いて単価は高い製品ばかりなのだが、日本でいうデパ地下クオリティの高級感・品揃え・接客・店舗の清潔さ・パッケージ化された製品の食品をフランスでも求めるとしたらまずここが思いつく。

もちろん百貨店で言えば他にも例えばGaleries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)は、有名パティスリーなど店舗ごと誘致したブース型で揃えた圧巻の食品館もまた趣が違ったエンターテインメント性に溢れているので、どちらがいいとは言えない魅力なのだが、特徴としてボン・マルシェの方は“ラ・グランド・エピスリー”としてのセレクトをまとめているブランディングイメージを感じる。

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